2023年02月25日
吊るし雛
「吊るし雛」をご存じですか。
恥ずかしながら無知な私は知りませんでした。
小さな人形をたくさん作って、吊るして飾る。
初めはそれしか知らなかったのですが、調べてみると歴史は古く、
江戸時代から始まる初節句を祝う風習だったそうです。
生まれてきた子供の幸せを願いながら、
お母さんやおばあちゃん、叔母さんからご近所の方までが集まって作る。
日本人らしい温かい風習だったんですね。
また、その込められた願いは人形一つ一つに意味があるそうです。
例えば、【うさぎ】の赤い目には魔よけの効果があると言われているので、「病気や災いから身を守るように」や、
お産の軽い【犬】にあやかり、「子宝・安産・健康に恵まれますように」など、
子供を想う様々な願いが込められています。
そんな背景を知らぬまま作成した吊るし飾りですが、
現在水琴茶堂一宮店に飾っています。
ひな祭りを迎えるこの時期だけの飾り物。
うさぎや犬以外にもいろんな人形があるので、眺めて頂けたら嬉しいです。
遠藤