2019年03月04日

春という季節

2,3日少ないだけで短く感じてしまう2月が過ぎ、あっという間に3月がやって来てしまいました。
「平成最後の」がついて回る日々もあと2ヶ月。新入社員が入ってくるまであと2週間。
入試があって卒業式があって。出会いと別れの季節ですね。

茨城県にあるバス会社のドライバーさんが、お土産を手にいらしてくれました。
「最後になるからみんなで食べてね」

勤めていた事業所が無くなるということで、異動するか、退職するか。
いずれにせよ、権六に来るのは最後になるというお話でした。
権六の天ざるをいつも注文してくださって、そば湯が欲しいタイミングも分かるようになった頃には、気さくに話しかけてくれるようになりました。
私の何を気に入ってくれたかは分かりませんが、これ美味しいからと茨城のお土産を買ってきてくれたり、それをパートさんが気に入って、買ってきてほしいとお遣いを頼んでも快く承諾してくれたり。
「春になったら茨城に遊びに行きますね」と話すと、「来るときは電話してね」と無くなってしまう事業所が印字された名刺をくれました。
こんなところにも「最後」が。

いい人がいない私のことを知っているパートさんは、「いいじゃん!狙っちゃいなよ!」なんて言ってくるのですが、どうしましょう。お孫さんもいる、二回りも歳が違う素敵な紳士なんですが。

従業員とお客様という関係でしたが、些細なきっかけで世間話も出来るようになって、こういうことが「一期一会」と言うんだな、と感じます。
「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」、日々が出会いと別れの繰り返しですが、その一つ一つを大切に過ごして行きたいと思います。

 

 

ozawa